改札でカードを持ち替える。ノートを書いたら、手の側面にインクがついている。食事の前には、隣の人がどちらの手で食べるか気になる。
左利きの日常には、そんな小さな「あるある」があります。6つの場面を、手の動き・道具の形・物の置き方から見ていきます。
この記事の目次
カードを出した手と、かざす側が違う
スマホを見ていた左手を、そのまま改札へ。
タッチする場所が右側にあると、左手から右へ腕を伸ばすか、カードを右手に持ち替えることになります。
普段は気にならないひと動作も、荷物や傘がある日は少し忙しくなります。どの手が空いているかによっても、いつもの動きは変わるのですね。
書いた文字の上を手が通る
横書きで左から右へ書くと、手の位置によっては、書いたばかりの文字の上を左手が通ります。まだ乾いていないインクに触れると、文字がこすれたり、手に色がついたりします。
ゼブラが2016年に左利きの人104人へ行ったウェブ調査でも、筆記中の汚れや、それを避ける書き方が紹介されています。ゼブラの調査資料
- いつもの紙に、短いメモを書く
普段の書き方で一文を書き、どのあたりがこすれるかを見ます。
- 書いた文字と、手の位置を見比べる
手が通る場所が分かると、紙を置く位置や自分の困りごとを考えやすくなります。
「左手だから汚れる」だけでなく、どこで手が文字に触れるのかを見てみると、相談するときにも伝えやすくなります。
リングが手を置きたい場所に当たる
見開きの右ページに左手で書くと、ページの左側にあるリングが手に当たることがあります。紙の端まで書きたいのに、ちょうど手を置くところに凹凸があるのです。

これは右利きでも、書くページによって起こること。コクヨも、リングが手に当たることをノートの使い心地に関わる点として紹介しています。コクヨのリングノート解説
おたまの注ぎ口と持つ手
注ぎ口が片側だけのおたま。左手で持つと、どちらへ傾ける?
器へ注ぎたい向きと、手首を動かしやすい向きが合わず、迷うことがあります。持つ手だけでなく、器を置く位置も関わります。
丸いおたまや、両側に注ぎ口があるものなら、同じように困るとは限りません。
座る順番で肘の距離が変わる
右手で食べる人と横に並ぶとき、座る順番によって食べる腕が隣り合います。狭い席では、箸を動かすたびに肘の距離が気になることも。
同じ方向を向く2人なら
左手で食べる人が本人たちから見て左側、右手で食べる人が右側に座ると、食べる腕を外側へ分けられます。
ただし、壁や荷物で外側が狭くなることもあります。周りの空間を見て、「こっちの席のほうが食べやすい?」と相談してみましょう。
具体的な並び方や配膳は、食事の席と配膳の工夫で紹介しています。
「それは右手なんだ」と驚かれる
字は左手で書くけれど、マウスは右手。箸は右手だけれど、ボールは左手で投げる。いつもと違う手を見た人から、驚かれたことがあるかもしれません。
利き手の研究では、好んで使う手と、動作の得意さを分けて扱います。「左利き」と聞いても、全部の動作で左手を使うとは限らないのですね。利き手の好みと技能を扱ったレビュー
手の使い分けが気になったら、書く手と箸を持つ手が違う場合の考え方も読んでみてください。
「どこが使いにくい?」から始める
同じ経験を見つけて笑えるのも、「自分は気にしていなかった」と知るのも、あるあるを話す楽しさです。使う手や慣れたやり方によって、思い当たる場面も違ってきます。
手の動きと、物の位置を一緒に見る
「どこが当たる?」「どちらに置くと取りやすい?」
物を一つ動かしたり、場所を少し空けたりするだけでも、一緒に試せる工夫が見つかるかもしれません。
参考資料・出典
出典を確認する(3件)
- ゼブラ:左利きの悩みの実態について調査実施 ↗出典の調査日 2026-09-28
- コクヨ:ソフトリングノート ↗出典の調査日 2026-09-28
- Scharoun & Bryden (2014), Hand preference, performance abilities, and hand selection in children ↗出典の調査日 2026-09-28



