隣の人と箸を動かすたびに、肘が近づく。そんなときは、席の並びや食器を少し見直せるかもしれません。

食べる手を聞く、腕を動かす空間を見る、慣れた置き方を相談する。席を決めるところから取り分けまで、食卓でできる工夫を紹介します。

この記事の目次
01席を決める前に

食べる手を聞いて、並びを考える

「食べるときは、どちらの手を使う?」

字を書く手と、箸を使う手が違う人もいます。1990年に発表された日本の調査にも、左利きでありながら箸を右手へ持ち替えた人が記録されています。箸の使い方を調べた研究

普段の筆記姿だけで席を決めず、その日の食事に合わせて聞いてみましょう。箸とナイフ・フォークでは使う手が違う場合もあります。

横並びなら、食べる腕を外側へ

カウンターなど、同じ方向を向いて食べる2人の並びを比べます。下の左右は、座って料理を見ている本人たちから見た左右です。

同じ方向を向いて座る2人の並び

食べる腕が外側に分かれる

本人たちから見た左側
← 左手で
食べる人
本人たちから見た右側
右手で →
食べる人

2人の間に、食べる腕が集まりにくい並びです。

食べる腕が2人の間に集まる

本人たちから見た左側
右手で →
食べる人
本人たちから見た右側
← 左手で
食べる人

狭い席では、肘を動かす距離が気になることがあります。

矢印は、食べる腕がある側を示しています。向かい合う席や丸いテーブルでは、それぞれの腕と周りの空間を見ます。

手の使い分けは、書く手と箸を持つ手が違う場合の考え方でも紹介しています。

02周りの空間を見る

端の席でも、壁や荷物に目を向ける

隣に人がいない席でも、すぐ横に壁や荷物があれば、腕を動かす空間は狭くなります。左側にどれくらい余裕があるかも見てみてください。

席の位置は、本人と相談して決める
食事の前、空いている二つの椅子のそばで座る場所を相談する二人の挿絵
横並びの順番に加えて、壁・荷物・椅子の間隔も確認します。端の席を一つの正解にせず、食べる人が選べるように。

向かい合う席では、座った人によって左右が逆になります。丸いテーブルでも、横並びの並び方をそのまま当てはめず、それぞれの食べる腕と周りの空間を見ます。

03食器を並べるとき

いつもの置き方を聞いてから

左利きだからと、食器をすべて左右逆にする必要はありません。箸やコップの取りやすい位置は、慣れた使い方によっても変わります。

家庭など、自由に調整できる食卓なら、まずひと言。

「箸はこの向きでいい?」
「コップはどっちが取りやすい?」

動かす物と、伸ばす手を一緒に見る

料理へ伸ばす手と、コップや熱い汁物の位置が重ならないかも見ます。相手の食器を急に動かさず、何をどちらへ動かすか話してから整えましょう。

04料理を取り分けるとき

道具の距離と注ぐ向きを見る

スプーンやトングが遠いとき

大皿の道具が遠い側にあると、料理の上を横切って手を伸ばすことになります。「取ってもらえる?」と頼んだり、使いやすい位置へ置き直したりしてもよいでしょう。

おたまを傾けにくいとき

片側に注ぎ口があるおたまは、持つ手と器の位置によって傾けやすさが変わります。

05食卓でひと言

席も食器も一緒に決める

声をかけるなら、目の前のことからで十分です。

  • 「どちらの席が食べやすい?」

    食べる手と、周りの空間を見ながら相談します。

  • 「これ、もう少し近くに置こうか?」

    取り分け道具や食器を、本人と話して動かします。

  • 「箸の向きはこのままで大丈夫?」

    普段の置き方を聞き、慣れた使い方を大切にします。

いつもの置き方も大切に

本人が困っていなければ、いつものままで。気になるところがあれば一緒に動かして、食べやすい位置を探してみてください。

参考資料・出典

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