左利きは何人に1人?全体・男女・スポーツで見る割合

左利きの人は、およそ10人に1人。
男女で比べると?スポーツ選手では?
いくつかの角度から、左利きの割合を見てみましょう。
教室や職場で、左手で字を書く人を見かけることはありませんか。
「身近には少ない」「意外と何人もいる」と、感じ方もそれぞれかもしれません。
まずは全体の目安から、少しずつ視点を変えてみます。
全体では、およそ10人に1人
左利きの割合を考えるとき、ひとつの目安になるのが10.6%という数字です。
2020年に公表された、さまざまな地域の研究をまとめた分析で示されました。
人数に置き換えると、100人なら約11人。
30人が集まったときなら、3人ほどに当たる割合です。
もちろん、どの集まりにも同じ人数がいるわけではありません。
クラスの中で自分だけだった人もいれば、隣の席にも左利きの人がいた、という人もいるでしょう。
約1割という目安と、身近で出会う人数には、そんな違いもあります。
男女で見ると、男性で少し高め
同じ分析で男女を比べると、男性は11.6%、女性は9.5%でした。
左利きの割合は、男性のほうが少し高い結果です。
男性
同じメタ分析の左利きの推計。
女性
同じ分類で比較した推計。
それぞれ100人ずついると考えれば、男性では約12人、女性では約10人に当たります。
割合の差を、人数として思い浮かべやすくなりますね。
どちらも大まかには「1割前後」です。
身近な一人ひとりの利き手を性別から決めつけるのではなく、集団を比べたときに見える違いとして受け取れます。
スポーツ選手の研究では、約15%という例も
試合を見ていて、「左利きの選手が多いな」と感じたことはありませんか。
競技レベルの高い選手を扱った研究をまとめた推計では、左利きは14.7%でした。
競技レベルの高い選手
スポーツ選手を対象にした研究群。
それ以外の研究の参加者
スポーツ選手の研究群を除いた推計。
ただ、この比較では、集団間に確かな差があるとまでは言えませんでした。
選手の研究は数が少なく、競技もさまざまだったためです。
「スポーツ選手なら、どの競技でも15%」という意味ではありません。
見る集団が変わると、全体の約1割とは違う数字も現れる、という例です。
競技で使う手と、字を書く手が同じとは限らないことにも目を向けたいですね。
では、なぜ調査によって数字が違うの?
ここまで見た数字は、同じ人たちを一斉に数えたものではありません。
男女やスポーツ選手など、だれを調べるかによって集団の特徴が変わります。
調査の時期や、利き手の尋ね方も関わります。
字を書く手を聞く方法もあれば、箸やはさみなど複数の動作を聞く方法もあります。
左利きだけを数えるか、右利きではない人をまとめるかによっても、割合は同じになりません。
数字が違っていても、すぐにどちらかが間違いとは限らないのですね。
まず「およそ10人に1人」を目安にし、気になった数字は、だれのどんな利き手を数えたものか見てみる。
そうすると、それぞれの数字が少し身近になります。
動作による使い分けについては、交差利き・両利きの違いを考えるコラムでも紹介しています。
左利きの割合、こんなふうに見てみよう
全体の目安は、およそ10人に1人。
男女や調べる集団によって、割合には違いが見られます。
違う数字に出会ったら、対象と尋ね方にも注目を。
参考資料・出典
出典を確認する(1件)
- Papadatou-Pastouほか(2020)Human handedness: A meta-analysis
大学リポジトリの著者最終稿2020年公表。著者最終稿p.24:全体と男女別、p.32・表2:スポーツ選手の研究群。スポーツの集団間差は統計的に確かとは言えませんでした。確認日:2026年10月20日

